【実体験】野菜15種の賞味期限と保存方法を食品エンジニアが徹底解説

野菜宅配サービス利用しているけど、思った以上に注文し過ぎてしまった…どうしよう?野菜って賞味期限ってどれくらい?

そもそも賞味期限って消費期限と違うよね…何が違うんだろう。野菜は何にも書いてないし困るよな…

野菜宅配って便利だけど、野菜をなるべく長く保存したいよな。どうすればいいんだろう…

こんな悩みを抱えていませんか?

野菜って最近は宅配サービスで手軽に手に入りますよね。

けど便利過ぎて予定以上に多めに頼んでしまったり、賞味期限が気になったりしたことはあるのではないでしょうか。

ユウイチロウ

最近は食品ロスもフォーカスされていることもあって、なるべく無駄にはしたくないですよね。
今回は食品エンジニアの僕が野菜や果物の賞味期限の目安、おすすめの保存方法を幅広く解説します。

それでは、ぜひ最後までお読みください。

目次

賞味期限の3大ポイント

賞味期限と消費期限の違い

僕たちがお店で買う加工食品の容器や包装には「消費期限」や「賞味期限」のどちらかが表示されていますよね。

「賞味期限」とは、袋や容器、包装を開封しない状態で指定された保存方法で品質が変わらずにおいしく食べられる期限のことです。

僕は9年ほど食品の開発をしており、開発した商品の「賞味期限」を設定したことがあります。

一方、「消費期限」とは未開封かつ指定された保存方法で「安全に食べられる期限」のことです。

コンビニの弁当やそうざい、生菓子、食肉などは消費期限が表示されています。最近は食品ロス問題もあって賞味期限の近い商品のみを扱ったサービスも増えています。

賞味期限を決めるのは一番知っている者

賞味期限は国や自治体ではなく原則として、「その食品を一番よく知っている者」である製造業者、加工業者、販売業者によって決められています。

僕は食品メーカーで商品開発をしているので、まさに製造業者であり賞味期限を設定している側の人間です。

賞味期限は、客観的な期限を設定するために微生物試験や理化学試験、味覚評価などを実施して期限をしています。

例えば、調味料などの賞味期限の場合、常温保管が基本ですが、冷蔵の10℃以下、常温の25℃付近、過酷な35℃付近など各温度で経時的に保存して分析、評価しています。

評価時は、見た目、味覚、食感などをチェックしたり、危害になる微生物を接種して微生物が保存中に増殖しないか確認したりしています。

賞味期限の考え方

賞味期限や消費期限はあくまでひとつの目安です。保存状態や食品の特性によって品質変化の度合いは大きく異なります。

「必ず安全」「絶対に危ない」と判断するのは個別の状態が分からない時点で難しいです。

一方、例えば食品メーカーでは目標としている賞味期限よりも長めに保存テストを実施し、「安全係数」を考慮しています。

例えば、安全係数0.8であれば、保存テストで100日は安全である結果が出ても、実際は0.8を掛けた80日になるわけです。

とはいえ、様々なリスクを想定して賞味期限を設定していますが、「この期間であれば無条件に大丈夫」という意味ではないので注意してくださいね。買ったあとの保存状態が悪いと食品の特性によっては劣化しやすいものもあります。

特に消費期限が設定されているものは、自分の五感を優先しつつ、安全かどうかの判断を下す必要がありますね。

野菜の賞味期限15選

野菜賞味期間
たまねぎ2ヶ月
トマト1週間
じゃがいも1ヶ月
さつまいも1〜2ヶ月
きゅうり4〜5日
なす3〜4日
にんじん1〜2週間
キャベツ2〜3週間
レタス4〜5日
もやし2〜3日
白菜1ヶ月
長ねぎ1週間
ピーマン2週間
にんにく1〜2ヶ月
しょうが2週間

まず結論から、上の表では賞味期限の目安をまとめています。

もちろんですが、野菜はカットすると断面から酸化しやすいのでさらに賞味期限は短くなります。保存時の工夫点も参考にしてくださいね。

【野菜1】たまねぎの賞味期限 約2ヶ月

野菜の保存場所は冷蔵庫の「野菜室」が定番ではないでしょうか。

しかし、未使用のたまねぎは風通しの良いところに吊るしておくだけで2ヶ月は日持ちします。たまねぎは収穫後、干して表皮を乾燥させ、保存性を高めた状態で出荷されています。

保存性を高めるのが上手だと根が伸びたり、芽が出たりしていないのが特徴です。

一方、春先に出る新玉ねぎは水分が多いため冷蔵庫で保存した方が良いでしょう。なお、カットしたたまねぎも冷蔵庫で保存すれば約2週間は問題ありません。

乾燥を防ぐためにラップをお忘れなく。

【野菜2】トマトの賞味期限 1週間

冷蔵庫の野菜室で保存した場合、通常のトマトなら1週間程度は大丈夫です。トマトは表面が皮で守られており、水分が多い割になは比較的日持ちする構造になっています。

冷蔵庫で保存する場合はヘタを取り、その部分を下にしてまっすぐ置き、上や横から圧力がかからないようにしましょう。

ラップに包んで冷凍保存することも可能で、3週間〜1ヶ月保存できます。

トマトは個体差が大きい野菜ですが、完熟の場合はすぐに食べた方がいいですし、柔らかくなって生食が難しい場合やカレーや煮込み料理に使うのがおすすめです。

【野菜3】じゃがいもの賞味期限 1ヶ月

じゃがいもは長持ちする野菜のひとつです。新聞紙に包んで冷暗所で保存します。夏場で1〜2週間、冬で1ヶ月程度は大丈夫です。

芽が出た場合は、きちんと芽や皮の根元を除去すれば問題ありません。じゃがいもの芽や緑色に変色した部分はソラニンやチャコニンという天然毒素があり、多量摂取すると中毒を起こすことがあります。

なお、ソラニンやチャコニンは茹でても分解されないので、芽が出たものは根元からしっかり除去し、もし苦味を感じた場合は食べずに廃棄するのが妥当です。

【野菜4】さつまいもの賞味期限 1〜2ヶ月

洗浄してない土のついたさつまいもであれば2〜3ヶ月、洗浄したもので一般にスーパーに売られているものであれば1〜2ヶ月は大丈夫です。

さつまいもは冷蔵庫で保存すると、低温障害を起こし賞味期限が短くなるためそのまま冷蔵庫の野菜室に入れないのがおすすめです。

保存に適した温度は13〜16℃で新聞紙などに包んでおくことで低温障害を防ぎつつ早めに食べるのが良いでしょう。

【野菜5】きゅうりの賞味期限 4〜5日

きゅうりは水分量が多く、賞味期限は短い野菜です。熱にも水にも温度変化にも弱く、冷蔵庫の野菜室で保存しても4〜5日で賞味期限となります。

長持ちさせるには。乾燥を防ぐためにラップで包むか市販の野菜保存袋に入れ、野菜室にヘタを上にして立てた状態で保存するのがオススメです。

生きた野菜は収穫後も栽培時と同じ状態にすることで劣化を遅らせることができます。

どうしてもすぐに食べられない場合はスライスして水分を絞り、冷凍保存するのもありです。しかし、水分の絞りが甘いと解凍時に水分が出て薄まりやすいので注意が必要ですね。

【野菜6】なすの賞味期限 3〜4日

なすは保存が難しい野菜の代表例です。うまく保存しても3日程度で品質が低下します。

購入時はヘタのトゲが鋭いものを選び、冷蔵保存時は野菜保存袋に入れるのがベターです。

冷凍する場合は、カットして水に浸してアク抜きし水分を拭き取って密封した保存袋に入れて冷凍します。冷凍でも1ヶ月以内に消費した方がよいでしょう。

【野菜7】にんじんの賞味期限 1〜2週間

にんじんは比較的賞味期限の長い野菜で、夏場で1〜2週間、冬場で1ヶ月近く保存がききます。

新聞紙に包み常温におくだけですぐには劣化しません。

1本のにんじんを部分的に使用する場合には。成長点のあるヘタの方から使用した方が長持ちします。

冷凍する場合は、カットして水分を拭き取り保存袋で密封して冷凍すれば1ヶ月は保存可能です。

カレーや煮込み料理にそのまま使用できますよ。

【野菜8】キャベツの賞味期限 2〜3週間

キャベツはカットすると品質劣化が速いですが、使い切るのならまるごと1個がオススメです。

冬場で常温2〜3週間、新鮮なもので1ヶ月は保存できます。

カットされた面積が大きいほど、劣化が早くなるので半分〜1/4、千切りなどは1〜2日で賞味期限と考え、すぐに使うのが良いでしょう。

なるべく保存時はカット面をラップで包み空気に触れないようにします。黒ずみが出ているときは、削ぎ落として美味しく安全に使用するのが良きですね。

【野菜9】レタスの賞味期限 4〜5日

レタスも劣化が速い野菜の一つです。冷凍にも不向きなのですぐに食べるのが良い野菜ですね。

賞味期限は4〜5日ですが、鮮度を保つ裏ワザがあります。芯を抜いて、濡らしたティッシュやキッチンタオルを詰める方法です。レタスの成長が止まるので品質劣化スピードが遅くなります。

この方法はキャベツにも応用n できますよ。

なお、レタスはそのまま食べるのが多いですが、実はナシゴレンやだししゃぶなどで食べても美味しい野菜です。

加熱する場合は、冷凍保存もできるのでカットして冷凍後、そのまま調理するのが形も崩れにくいので安心ですね。

【野菜10】もやしの賞味期限 2〜3日

たいていは製造から2〜3日以内の期限が設定されています。もやしは真空パック状態で売られているのがほとんどです。

価格も安いし、鍋料理、ラーメン、味噌汁など幅広く使用できる野菜ですが、水分が多いので賞味期限は短い部類ですね。

すぐに使用しない場合は冷凍がおすすめです。冷凍すると1〜2週間は大丈夫ですが、もやし臭さが出やすいのが難点なので、味の濃いキムチ鍋などの料理に使用するのが良いでしょう。

【野菜11】白菜の賞味期限 1ヶ月

冬場は屋外でも1ヶ月ほど保存可能ですが、夏は要冷蔵で1週間以内がおすすめです。

鍋するのに白菜は欠かせない野菜ですよね。旬の冬場に収穫された白菜の方が品質が高く、長い間美味しく食べることができます。夏と冬で品質が大きく変わるのも特徴です。

新聞紙で包み、芯を下にして立てた状態で保存すると長持ちします。

白菜は大きいのでまるごと1個買う人は少ないかもですが、カットされたものを買う時は断面が膨らんでいないもの。葉が隙間なく詰まっているものを選びましょう。

キャベツと同様にカットされると賞味期限は短くなってしまいます。

意外と、1枚ずつ葉を外して使うと長持ちするのでオススメです。

【野菜12】長ねぎの賞味期限 1週間

長ねぎはキレイに洗われたものが多く、冷蔵庫で1週間程度です。

白い部分と緑の部分の境目で切り、新聞紙で包んで立てて保存しましょう。緑の部分を先に使い切る方がオススメです。先に茶色に変色する場合がありますので。

なお、刻んで小分けにしたあと、冷凍すれば1ヶ月保存も可能です。

【野菜13】ピーマンの賞味期限 約2週間

夏野菜のピーマンは比較的暑さに強く、冷蔵保存でも2週間は十分食べられます。

なお、意外ですがピーマンは冷凍するとピーマン特有の苦味や食感が低下します。ピーマンのクセが苦手な方には好都合ですね。

冷凍する場合は、一旦加熱した方が長持ちします。内部の種とワタを取り除き、カットして軽く茹でるか炒め、粗熱を取ったあとに小分けにしてみましょう。

【野菜14】にんにくの賞味期限 1〜2ヶ月

生にんにくは購入時にネットに入ってますが、そのまま常温でも1〜2ヶ月は保存できます。

ただし、最適な保存温度は0〜6℃で、夏場は芽が出やすいので発芽を防ぐために新聞に包んで冷蔵の方が良きですね。

にんにくは長期保存していると芽が出る場合があります。しかし、じゃがいもと違って食べて問題ないのであわてて捨てる必要はありません。

【野菜15】しょうがの賞味期限 2週間

しょうがは暑い場所で収穫される野菜で、保存にベストな温度は13〜16℃です。夏場以外は常温保存も可能で、使用前なら2週間程度は保存できます。

一部使ったあとに保存する場合は、容器に水を入れてそこに使った残りのしょうがを浸し、ふたをして2〜3日ごとに水を交換する方法が長持ちします。

水の代わりに焼酎を入れる方法もありますよ。

冷凍保存もできるのですが、使用する場合は解凍せずそのまま使うのがベストです。

生鮮食品の鮮度をキープする方法2つ

新聞紙で包んでおく

何度か新聞で包む保存方法を書きましたが、以下のようなメリットがあります。

  • 適度に水分を取り除いたり乾燥を防いだりできる
  • 冷蔵庫の冷気が直接当たらない
  • 立てて保存しやすい

なので、要らない新聞紙がある方は積極的に包んで保存しましょう。

とはいえ、最近は新聞がある家庭も減ってきましたよね。僕も新聞は電子版にしています。

そこで、食品の保存に特化した袋を紹介します。最新のオススメ保存袋です。

野菜の鮮度キープ専用袋に入れる

このママラクリーンの野菜保存袋は鮮度キープができます。実際に日経でも記事になっていました。

家庭でのフードロスは約7割の人が「とても抵抗を感じる」と答えており、そんな食品ロスを減らすためにこの鮮度キーパーが開発されたようです。

レビューは賛否両論ありますが、理論的には鮮度をキープできます。

この鮮度キーパーには袋に吸着剤である「ゼオライト」が練り込まれており、分子レベルで様々な成分を吸着できるからです。野菜などの場合はエチレンガスが出ているので、ゼオライトがエチレンガスを吸着し腐敗を遅らせます。

一方で、他にもエチレンガスを軽減させる袋はたくさんあります。

ただのスーパーの袋よりはエチレンガスを軽減させる袋に入れることで鮮度はキープしやすくなります。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

【まとめ】野菜の賞味期限と保存方法

いかがでしたか?

野菜にはそれぞれ賞味期限があって色々と勉強になりますよね。

さらに勉強したい方は食品ロスジャーナリストの井出さんが書かれた本も出ています。

野菜宅配を始めると野菜が余ったりなどのお悩みがあるかもしれませんが、ぜひこの記事を参考にしていただけると嬉しいです。また、オススメの保存方法も解説させていただきました。

改めて、一覧でまとめておきました。

なお、賞味期限は「いつまで」を表しているので〇〇年〇〇月などで表示、賞味期間は○ヶ月、○週間などが正しい表記になります。

この記事ではこだわっては書いてませんが、最後に補足しておきますね。慣用的に賞味期限がよく使われている気がします。食品のパッケージにも書いていますので。

野菜賞味期間
たまねぎ2ヶ月
トマト1週間
じゃがいも1ヶ月
さつまいも1〜2ヶ月
きゅうり4〜5日
なす3〜4日
にんじん1〜2週間
キャベツ2〜3週間
レタス4〜5日
もやし2〜3日
白菜1ヶ月
長ねぎ1週間
ピーマン2週間
にんにく1〜2ヶ月
しょうが2週間

野菜を余らせがちな1人暮らしの方に、オススメの野菜宅配サービスもまとめています。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

今回は以上となります。

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